《第一章》

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    『一体、何がどうなってんだよ…』 TAKURO…はまだ、話せそうにないな。 JIROはどうだ?「JIRO、何時からこの状態になったか分かるか?」 「それが…分からないんだ…始めに目を覚ましたのはトノ君なんだけど、その時にはもう…ね?トノ君」 JIROがHISASHIに確認するように声をかけると、HISASHIが続けて話し始めた。 「オレら全員、気がついたら寝てたみたいでさ…で、なんか急に眩しくなって、窓の外見たら…何処かに着陸してたんだけど……」   『窓…外?!』HISASHIの話を聞きながら、窓の外を見た俺は、自分の目を疑った。 そこは、ロンドン・ヒースロー空港でも、ジョン・F・ケネディ空港でも、ましてやアイスランドのケフラヴィーク国際空港でもない、初めて見る風景だった。  
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