60人が本棚に入れています
本棚に追加
/114ページ
…少し悩んでから、俺は決めた。
「外に出てみるよ、俺! ここでウダウダしてても、何も変わらない!何も始まらない!」
こう3人に告げた…と、いうより、3人に伝える事で、自らにも決断をさせた。
立ち上がり、手早く荷物をまとめ、ドアに向かおうとした時。TAKUROがやっと口を開いた。
「オレも…行く。オレが行かなきゃ。リーダーなんだから…」
そう言って荷造りをするTAKUROの顔は、まだ多少硬いものの、いつもの冷静で穏やかな、彼の表情に戻りかけていて、なにかホッとした。
「行くなら4人でだよ!」
「うん、みんな一緒だ!」
HISASHIとJIROもそう言いながら立ち、俺の後に続くように、TAKURO、HISASHI、JIROもドアの前に立った。
最初のコメントを投稿しよう!