好き

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好きって言葉は 簡単なようで難しい。特に、俺のような場合は…。 俺、池上圭(16)は幼なじみに恋している。そいつの名前は高宮直樹(16)。 …そう、正真正銘男なんだ。 「圭~、コーラ一口頂戴」 俺の部屋で、コンビニで買ってきたジュースを飲みながら、雑誌を読んでいる。 好きって気づいてから、二人きりでいるのがちょっと息苦しくなった。…もちろん、嬉しいんだけど。 「圭~、聞いてる?」 考えごとをしていたら、耳元で直樹の声が聞こえた。 正面には直樹のドアップ。 (ちょっ、勘弁してくれよ///) 「なんだよ?」 ポーカーフェイスが得意で助かった。 「コーラわけて」 体制はそのままで、直樹が言う。 「どうぞ」 間接キスだ/// 直樹の喉仏が動くところをボーッとみていた。
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