好き

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「…何?」 俺がボーッとみていたことに気づいた直樹が怪訝そうに聞く。 「な、何でもない」 やば。どもちゃった。 直樹がニヤリと笑う。 「もしかして、俺に見とれていた?」 そんな顔でも直樹はかっこよくてドキドキした。 「違うよ」 「なんだ。残念」 え、どういうこと 「圭も俺のこと好きかと思って嬉しかったのに」 そう言いつつ、近づいてくる。 俺はベッドの上に移動していたので、直樹と壁に挟まれる形になった。 「…俺のこと好き?」 直樹の真剣な顔は今までで一番かっこよくて―。 嘘はつけそうになかった。 「…好き」 消え入るような小さい声で言ったけど、直樹には聞こえたみたい。 満足そうに笑っていた。 「直っ…んっ」 いきなりのキス。 俺はヒョイと方向転換させられて、押し倒された。 「圭、愛してるよ」 「…俺も」 そして、たっぷり愛し合ったんだ。 end
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