1815人が本棚に入れています
本棚に追加
玄関を出たらすぐに見える、隣の建物に足を進める。
いつもキレイに手入れされている庭は、優ちゃんママの趣味だ。
この時間はガーデニングをしてることが多いけど、今日はお出掛けだってお母さんが言ってたっけ。
そうそう、優ちゃんっていうのは、ここに住んでいる2つ下の男の子。
ずっと隣に住んでるから、優ちゃんが産まれた時のことだって、
本当にぼんやりとだけど覚えてるんだ。
去年までは中学が同じだったから、しょっちゅう会ってた。
でも私が高校に入学してからは、通学時間も通学路も違うから、殆ど姿を見掛けなくなった。
―ピンポ~ン♪
「はい。…あや?」
インターホン越しに優ちゃんの声が聞こえた。
「優ちゃん、夕飯のおかず持ってきたよ」
「あー、ちょっと待ってて!」
その声がして、暫く経ってから玄関の扉が開いた。
―ガチャ。
「…う゛っ//優ちゃん…そ、その格好//」
「…あや?」
玄関に立つ優ちゃんは…
「な、な、何で…は、は、裸…//」
上が裸だったんだ…
最初のコメントを投稿しよう!