知音

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「遥喜が起きててくれて助かったぜっ」 夜中に人の家にやって来て、人の部屋に入りこんだ真は言った。 「…で、何なんだ一体」 わざと不機嫌な感じに言ってみる。 が、真は相変わらずへらへらしている。 「いや~実はな、親と喧嘩しちまってさ」 「…だから?」 「家出してきました!」 爽やかな笑顔。意味不明な発言。 「それで何でお前はここにいるんだ?」 「家出してきたから」 「ここにいる理由を聞いてるんだが?」 「遥喜に愚痴ってそのまま泊めてもらおーかと」 何を考えているんだコイツは。 くらくらしてくる。 一体今何時だと思ってるんだ…。 それでも真は笑っている。多分親との喧嘩で頭のネジが飛んでいるのだろう。
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