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俺が悩んでる間に真は勝手にベットの上に寝転がる。
「勝手に乗るな」
「いーじゃんいーじゃん!減るもんじゃないし」
無駄にテンションが高い。だが笑い方がいつもと若干違う。空元気なのだろうか。
俺がため息をつくと真は気になったのか起き上がった。
「しょーがない…」
「お、泊めてくれるか親友っ」
「そのかわり、今日は寝かせねーぞ?」
「なっ…何だよその爆弾発言!?」
俺そんな趣味はねぇ!とか騒いでいる真を蹴り飛ばす。
「ちげーよバカ」
「痛っ!じゃあ何だよ?」
真の目の前にプリントの束を突き付ける。
それを見て凄い苦い顔する真。
「これって…」
「化学と数学の宿題」
「いやそんぐらいわかるって」
土日祝日と、月曜日まで休みのせいで出た宿題の束である。
渋い表情が面白いので笑ってやった。
「俺に教えろ」
「…!!」
真は少し考えた後条件付きで頷いた。
「英・国・社は見せろな」
教科が一つ多い。しかも教えろではなく見せろ。
一発殴ってやった。
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