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「探偵さん、すいません。本当はあなたが事件の謎を推理して真犯人を突き止めなければいけなかったのだけれど少し無理だと判断し、こういう結果になりました」
メイドはそう言って頭を下げた。
「いやいや……別に俺は事件が解決すればいいというか……解決っていうかわからないんですけどまあ……丸く収まったならそれで」
「まあ正確にはあなたではなく推理小説を見に来た人に謝ったんですけどね。推理じゃなくてすいません的な」
「推理小説見に来た人って何の事……」
「あまり気にしないでください独り言」
……話が脱線していることに気付いたジュンはすかさず突っ込みを入れる。
「というかあなたは一体何なんですか!?突然、雪満さんを庇ったり、かと思えば脅迫しだしたり……何の目的があって……」
ジュンが訊ねるとメイドは顔を背けてぼそぼそとしゃべりだした。
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