第1話エピローグ

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一夜明けて、水樹家の客室。 メイドをしていた明夜が出ていってしまいなみなみと注がれた紅茶がだされないことにジュンは変な違和感を感じていた。 「それにしてもメイドさんはものすごい急に屋敷を出ていったけど今頃どこで何してるんだろう。奈緒ちゃんはどう……」 「あー!!」 突然、奈緒が大きな声を出したのでジュンは驚いて跳ね起きた。 「な、何!?まさかゴキブリでも……」 「ニンテンドーTSの電池が切れました!充電器を忘れてきたからもう使えないです……」 『なんだそんなことか』と思い、ジュンは再び横になった。しかし『そんなこと』だがどうでもいいとは言い切れない部分もある。 事件が解決した今、ジュン達にこの屋敷にいる理由はない。 むしろ一輝や早苗、そして一郎がいつ事務所に帰ってくるとも限らない。できるだけ早く帰るに越したことはない。
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