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「……さて。奈緒ちゃん、事件の謎は全部解けたわけだし俺達も帰る準備しようか」
ひょっとしたらゲームの充電器があるかもとかばんの中身をひっ散らかしていた奈緒はそれを聞いてブーイングをしながら荷物を片付け始めた。
「いろいろ急展開なんですね」
「まあ文句は俺にじゃなくて……ね?」
ジュンはわざと言葉を濁した。
「荷物片付きましたよ!後は水樹さんにお別れでも……」
「いや、俺達から行かなくても大丈夫だよ。あの人朝からずっと玄関にいるから」
「寒いのに……」
確かに寒いだろうが水樹は一度に多くのモノを失った。せめてジュン達にだけは去ってほしくないため玄関にいるのだろう。
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