第一章:襲撃

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「早苗さん」 「わっ!な、なにジュンくん?」 突然、声をかけられて驚いた早苗は挙動不審になりながら返事をした。 「一輝ですけどなんか今春から大学に通ってるらしいですよ。『今、講義中だ!夜に事務所に行くぜ!』って高笑いしてましたけど。 早苗さんは夜まで大丈夫なんですか?」 「あたしは別にヒマだしいいよ。でも確か一輝くんって高校出てなかったよね?」 「……裏口入学したんじゃないですか?」 冗談で言ったつもりだったが早苗は「そういう手があったね」と感銘を受けていた。 そしてジュン達は一輝が来るまでダラダラと時間を潰して過ごした。 自分たちを狙う見えない敵がいるとは知る由もなく……
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