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「……こいつか?」
「聞いてたのとちょっと違うけどこいつだ、間違いない」
バイクに乗っている男たちの話し声が耳に入ってきた。男たちはフルフェイスのヘルメットをかぶり手には鉄パイプなどの凶器を持っている。
自然と一輝の本能が体を緊張させた。
「お前……桐咲 一輝だろ?」
男の1人がバイクから降りてそう訊ねた。
「なんだてめえらは?」
「……神野 光って奴を呼び出すためにお前を痛めつけてくれって“上”の人に言われてね……」
男たちは次々と凶器を一輝に向けて嘲笑しながらバイクを降りた。
「殺しはしねぇから安心しな」
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