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「ぐあああ!?な、なにを……ぶっ」
恭子のヒールがメットを踏み潰し、鈍い音を立てて砕ける。
「『きゃー』なんて言う訳ねーだろグズ。あたしのオキニのヒール折れちゃったよ?弁償してね?体で」
恭子はニカッと笑うと男の顔を何度も踏み潰した。そして満足したのかニコニコしながら男の顔に足を置いたまま、他の男たちをにらんだ。
「な、なんだこの女……」
「なーんだ、もうこの辺にはあたしのこと知ってる奴っていないのかねー……“ヒョウ柄の狂子”って呼ばれてた時代が懐かしいわ全く」
恭子が得意気にそう言うと、相手の男1人が腰を抜かしてその場に倒れ込んだ。
(……つーか、こいつら俺はもう無視か?)
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