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「ハッ……やる気満々か。勝てるつもりでいるのか?……3秒だ。3秒で終わらせてやる」
男は「かかってこい」と一輝を挑発した。一輝はニヤっと笑うと、
「やってみろよ!」
と言って殴りかかった。
しかし男はそれを楽々とかわし、一輝の懐に入る。
「1……2……3!」
カウント3で一輝の顔面に男の拳が突き刺さった。それと同時に取り巻きの男たちが歓声をあげる。
だがその歓声はすぐに中断された。
顔面に拳を食らった一輝が倒れずに踏みとどまったからである。
「なにっ!?間違いなくモロに入ったはずなのに……うっ!」
鼻血を流しながら一輝は男の胸ぐらを掴む。
「通信に負けるわけねえだろ!こっちは伝説の喧嘩真拳使いなんだよ!」
男は一輝の拳を顔面に食らい、叩きつけられるように地面に倒れ込んだ。
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