第一章:襲撃

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メガネの男は状況を確認するとすぐに携帯を取り出しどこかへ電話をかけた。 「もしもし……稲葉です。守谷さんに代わってください」 そう言うとすぐに目当ての人物が電話に出てきた。 『もしもし……僕だ。報告を』 「はい、少し予想と外れて女と一緒にいましたが計画自体には何ら支障はありませんが守谷さんの予想通り、返り討ちにされました。録画もちゃんとできていますので後で送ります」 『……そうか。すぐに連れ帰って治療してくれ。それから女というのは?前田 早苗か?』 「いえ、桐咲 恭子という桐咲 一輝の姉です」 『桐咲 恭子……一応リストに加えておくよ。それじゃあすぐにでも帰ってきてくれ。計画の第二段階を開始したいからね』 「わかりました。しかし守谷さんが動かずとも……」 『いや、あの事務所にはクセ者が多い。自分で動かないとこちらの行動が鈍るからね。僕が指示を出せない間は“朝日”に従ってくれ。それじゃ』
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