第二章:誘導

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「そーだぜ早苗さん!先生がいないとなると頼れるのは早苗さんしかいないぜ! どういう意図があって先生が狙われてるのか早苗さんならわかるんじゃ?」 「話を聞く限りだと犯人たちは一郎クンが私たちと連絡が取れる状態にはない、少なくとも一緒にいる訳じゃないって知ってるみたいだね。 知ってたら直接事務所にでも乗り込めば済む話だし」 「事務所の場所を知らなかったとか!」 奈緒がそう言うと一輝も「そうだそうだ」と頷く。しかし早苗は首を横に振った。 「事務所の場所も知らないのに一輝くんと一郎くんに繋がりがあるって知ってるのはおかしくない? 一輝くんは事務所外であんまり一郎くんとは一緒にいた事ないでしょ?」 「言われてみればあんまり……」 「少し一緒にいた事があったって一輝くんがやられても一郎くんが出てくるとは限らない。でも一輝くんを餌にしたってことはきっと2人は親密な関係にあるって犯人は知ってるんだよ」
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