第二章:誘導

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「実際にその人達を相手にした一輝くん達から話を聞いて裏の組織ってやつの手掛かりを掴むことを期待して……でしょ?」 早苗は自分がなんと答えるかを守谷は最初から知っている……そんな気がした。 そしてそれは正解だった。 「正解ですよ前田さん。あなたならそう推理すると僕の直感が告げました。 ではもう一つ伺いたいのですが僕は何者でしょう?あなた達の敵?味方?」 「わからないよ。でもあなたがあたし達と一緒にいたそうっていうのは伝わってきてるよ」 「なるほど。何故?」 「1人で何かするんなら一輝くんに話を聞いてすぐ帰るでしょ?ただ単にお話好きな人っていうことも考えられるけど、多分違う。 さっきから話を真剣に聞いて頭に入れてるって感じがした。 だから多分、私たちを試してどの程度のものかプロファイルしてる……もし使えそうな人間だと思ったら仲間にしようとしてる。違うかな?」
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