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「開きました稲葉さん」
部下の一人が針金を使い事務所の鍵を開いた。稲葉という男は先頭に立って事務所の扉を開く。
「思ったより狭いな。よし、手分けして探せ。怪しい物を見つけたらすぐに報告するんだ」
「はい!」
5人いる部下達は一斉に事務所の中を捜索し始めた。
「後は金魚のナミダが見つからなければ桐咲 一輝を襲撃した時の動画をネットに流せばいいんだな……神野 光の目にとまれば奴は必ず日本に帰ってくるはずだ……フフ、今金魚のナミダが見つかろうが見つからなかろうが守谷さんがいる以上、必ず金魚のナミダは手に入るんだ」
稲葉はニヤニヤ笑いながらイスに腰掛けた。
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