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「任せるよ」
「そうか。じゃ、お前ら両手を頭の上に置いてひざをつけ。逆らうと撃つ」
「くっ……」
観念した男達は次々と言うとおりにひざをつき降参した。
銃を向けていた男は素早く手錠をかけて回る。
「くそっ!何故帰ってきたんだ……どこにもミスは……」
「用事が終わったから帰ってきたんだって言ったじゃないか」
「く……」
会話を続けるのはよくないと考えたのだろうか。稲葉は悔しそうに顔を歪ませながら黙り込んだ。
「ありがとうございます桐生さん。なんか助かりました」
「ああ。まあ驚いたのはこっちだけどな。あんたの可愛い娘さんに会いに来てみたら男ばっかり6人だからな」
「まあまあ……さて、この人達は警察に任せて真剣に奈緒ちゃん達がどこに行ったのか探しましょうか」
一郎は受話器を手にしてそう言った。
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