第四章:恋心

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「一輝さーん、ワタヌキさーん。遊んでくださいよぉー」 日が暮れるとジュン達はテントに入ってしまいすぐに寝てしまった。男用と女用でテントは分けてあるが奈緒は退屈を持て余して男用テントの中に入った。 しかしテントの中では眠りこけた二人を除くと、当然パソコンを触る守谷しかいなかった。 「……まだ寝てなかったのか。どうしたの坂崎さん」 「虫がいっぱいいて眠れないから遊んでもらおうと思って!二人は寝てますけど……」 「そういうことか。ハハハ……悪いね。僕じゃ君の相手は務まらないだろうし、かといって二人を起こすのも気が引ける。まだまだこれから忙しくなるからね。 そうだ、前田さんは?」 「早苗さんはついさっき、『星を見てくる』って言って出ていっちゃいました」 奈緒が空を見上げると木々の隙間から星の輝きが漏れていた。
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