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「守谷さんは願い事あるの?」
「もちろん……まあ、目下の願いは前田さんの信用を得ること……ですね」
まるで悪意を感じさせない無邪気な顔をしている守谷に早苗は少し顔を赤める。
「信用……はまああんまりしてないけど……だっていきなり親切すぎるのって怪しいじゃん。神野さんは最初はあんまり親切じゃなかったし……」
「神野さん?ああ、前田さんの恋人か」
守谷はさらっと言ったが、早苗は狼狽し顔を真っ赤にしながら手をブンブン振り回した。
「こここ恋人じゃなくて……いや、違わないけど、神野さんはあたしのあたしのぉぉ!」
「大切な人ですね」
その言葉を聞いた瞬間、早苗の頭はオーバーヒートを起こして機能停止状態になった。
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