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「うん……?」
目が覚めた奈緒は起き上がって窓の外を見るが、車は止まってるようだった。
運転席には守谷はおらず、離れたところで電話をしている。
「電話……そう言えばずっと圏外だった!」
着信はないかと携帯を見ると着信一件。
その相手は『先生』だった。
「先生?……えっ?日本に帰ってきたの!?」
満面の笑みを浮かべて奈緒は一郎に電話をかけた。
1コール……2コール……3コール……
『もしもし』
4コール目が聞こえる代わりに良く知っている男の声が聞こえた。奈緒はあまりの嬉しさに声を震わせながら会話を続けた。
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