第一章:発見

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「ワタヌキさん女の人を泣かすなんて……」 (やっぱり俺のせいなのか!?) なぜ泣かれたのかはわからないがとにかく自分が泣かしてしまったらしい。ここはとにかく謝るべきだろう。 「あの…なんかすいません」 そう言ってジュンは頭を下げた。 「いえ……ワタヌキさんの言う通りなんです。私がウソなんてついたから…… せっかく自分を助けてくれる良い人たちに巡り会えたのにウソをつく自分に嫌気がさし、情けないやら悲しいやらで…… ああっ!もうダメ!死ぬしかないっ!死んでお詫びしますぅ!」 「いやいやいや!なんで死のうとしてるんですか!ダメですよ死んだら! ウソなんか、前に事務所にいた奴なんか1日百万回くらいウソつくような奴でしたよ!そいつはのうのうと生き残ってますから一回くらいで死んでたらダメですよ!」 話をしながら頭の中に一輝の笑顔が浮かんで消えた。1日百万回死ぬとはハイペースな奴だ…… とにかくジュンは強引に水樹の自殺(?)を引き止めた。
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