第五章:上回る者

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その神野と種類は違えど同類の守谷。種類が違うというのは微妙な性格のことで根本は神野と守谷は同じだ。 確実に自分を上回り、考えを全て見透かしている。朝日は自分より強い守谷を陰で愛している。そこらの男女が抱く恋愛感情ではなく女性の本能としてより強い者に惹かれていた。そして今。 長らく自分の中で“最強”に君臨していた男、神野 光を守谷がついに下した。その喜びは言葉では言い表せない。 “金魚のナミダ”の到着が楽しみだ。あれが手に入ったとき、正真正銘守谷がナンバー1となる。 あらゆる人間の上に立ってきた神野を、上回る。
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