第六章:伏兵

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「腹も膨れたし、一発トイレでかましてくるぜ」 「一輝さん、下ネタはやめてください!」 女性が2人いるというのに平気で下ネタを繰り出す一輝。時々ジュンは一輝の無神経さを羨ましく思う。あそこまではいらないけど。 「そういえば守谷さんに携帯預けたから退屈だねー。まあかくまってくれてるんだから文句は言わないけど」 ふと自分達の置かれている状況を見つめ直すジュン。もし一郎さんが帰ってきてたらどうしようか。事務所が心配だ。 「出たいっていったら出してくれるんですかね?」 「さあ?」 さあ?とは言うもののドアには鍵がかかっているのだ。中からは開けられない鍵が。自由に出ることはかなわない。 こういう状況を監禁……よくて軟禁と呼ぶのだろうか。
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