第六章:伏兵

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「くく……終わったな」 ニヤニヤ笑いながらモニターを見ていた守谷だがある疑問が浮かんだ。なぜ奴は一人なんだ?部隊にはあと5人はいたはず…… 「なんだ……?」 その部下は倉庫の前をウロウロしていたがやがて画面から消えた。恐らく倉庫に入ったのだろう。監視カメラは位置的な関係で倉庫の入り口を映せないのでわからないが。 しかしなぜ一人だ?金庫らしい物も持っていなかったし、神野も連れていなかった。まさか…… そのまさかだった。 『ドウン!ドウン!』という低い銃声がモニター越しに鳴り響く。慌てて席を立つとその瞬間、モニターに神野と見慣れない銃を構えた男が映っていた。
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