第六章:伏兵

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時は遡り、1日前。 勢い良く開かれる事務所の扉。次々と銃を手にした男達が一郎の前に立ちふさがった。 「動くなよ神野 光」 「やっぱり来たか。銃を持ってるのも予想通りだ」 別段、驚く様子もない一郎。男の一人はその態度にイラッとした顔を見せるがリーダー格の男ににらまれ下を向いた。 「金庫はそこにあるやつだよ。めちゃくちゃ重いから簡単には運べないんじゃないかな?」 「物分かりが良いじゃないか。おい、運び出せ」 一郎の言う通り、金庫はかなりの重量で四人掛かりでやっと持ち上がるぐらいの物だった。
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