第六章:伏兵

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6人のうち、4人が銃をテーブルに置いて金庫を持ち上げた。その時、銃声が続けて2回鳴り、一郎に銃を向けていた残りの2人が腕を押さえて倒れた。 「動くな!そのまま金庫を抱えてろ。今、こいつらの腕を撃った。自分の状況を理解しろ」 男達は何が起こったのか、何をしなければいけないのかわからないという二つの考えでパニックを起こした。しかし冷静になるにつれて状況を理解していく。 自分達は両手が塞がっており、銃を持っていない。残りの2人は腕を撃たれて銃を持っていない。つまり抵抗はできない。簡単な話だ。理解するまでさほど時間はかからなかった。
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