第六章:伏兵

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再び場面は守谷のアジト。 「全くお前って悪党でドSだな。笑いながらあんなこと言われたら怖くてかなわねえぜ」 桐生が「おお、こわ」と震えながら笑った。もうこの部屋には敵はいない。全員、部屋の中央で震えている。 「ここに全体の七割がいて……二割が外で活動中……だからあと一割ですね。で、武器庫はあっちの扉で誰も出てこないところを見るとセーフ。じゃあここの人達には全員、あっちのクスリを置いてる倉庫に入っといてもらいましょうか」 「聞こえただろ、動け」 白衣を着た男女は抵抗することなく、指示に従った。全員を倉庫に入れると桐生は扉の前にそこら中の機械を山積みにして、出られないように蓋をした。
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