第六章:伏兵

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先ほど一郎達がいた部屋……研究室に来るとすでにそこには一同を連れた一郎がいた。 「かみの……!」 「どうも初めまして守谷さん。坂崎 一郎です。堅苦しいのは抜きにしてさっさと終わらせようか」 「僕をなめるなよ?」 守谷はピストルを一郎に向ける。が、桐生の銃口もしっかりこちらを向いていた。 「専門の訓練を受けて初めて銃は強い武器になるもんだ。お前の構え方じゃ俺に当たるかどうかもわからんぞ?」 「く……!」 自分が銃を使った経験がないことを見透かされている。はったりかもしれないが、この状況で動揺するなというのは無理な話だった。 そして動揺を隠せないのはジュン達も同じ。守谷に哀れみに近い視線を向けながらジュン達も間違いなく動揺していた。
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