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ジュンと奈緒は水樹に連れられて屋敷の中に入り、今度は内観のすごさに圧倒された。和を徹底的に追求したまさに城だ。
「うわぁ。すごい和風なお屋敷ですね」
「忍者がいそうです!」
「ふふ……忍者はいませんが、父が和を愛する人間なものでそういう印象が強いでしょうね。皆さん、最初はやはり忍者やサムライがいるのではと思うみたいですね」
水樹はクスクス笑いながら家の中を案内してくれた。和風の家というのはどこか安心してしまうものでジュンは仕事で来たということを忘れてしまいそうになった。
「では、ここが父の部屋です。そんな大した話はしないと思うんであまりかしこまらないでくださいね」
(ついに来たか……!どんなだ!極道!?頑固!?それとも……!?)
ジュンはつばを飲み込むとふすまを開いた。
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