第四章:独裁バッドエンド

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「……?冷ちゃんの?」 男は怪訝な顔で紹介状を受け取ったが中を見ると少し悲しげな顔に変わった。 「……なるほどな。おい、勝男!雅史!練習してるふりはやめてちょっとこっちこい!」 男は奥にいる2人を呼ぶ。 「なんだよ大和?今はそんな見学者に見せてあげるようなパフォーマンスは……」 「違う違う。この人達、冷ちゃんの知り合いの探偵さんらしいわ。 なんでも涼太の自殺の事で聞きたいことがあるんだと」 「涼太さんは自殺なんかじゃないですよ!」 大和と呼ばれた男の発言に奈緒が顔を赤くして反論した。 「……俺達も自殺だなんて思いたくないけどさ、状況が状況だろ? なあ、そっちの兄ちゃんも聞いてるんだろ?涼太の死の状況をさ」
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