第四章:独裁バッドエンド

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独裁バッドエンドのメンバーと奈緒は互いにサインを交換して上機嫌になったようだ。 今、『ところで涼太さんの事なんですけど』なんて言えば間違いなく空気を読めと言われるだろう。 そう思ってジュンが悩んでいると深尾が輝かしい笑顔で切り出した。 「ところで涼太の事なんだけど」 (………) 「君らは冷ちゃんの頼みで涼太の事を聞きに来たんだよな?何を聞きたいんだ?」 「まあ……自殺だと考えてる訳じゃないんですけど一応、自殺の線も考えて涼太さんに悩みとかなかったか、それと……」 「それと?」 「最近、涼太さんの様子がおかしかったって水樹さんに聞いたんでその事も聞こうかなーって思って」 ジュンがそう言うと深尾はあからさまに嫌な顔になり、ジュンから目をそらした。
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