第五章:新事実

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「でも私思ったんですけど本当に結城 涼太さんは水樹さんのこと嫌いになったんですかねぇ? 独裁バッドエンドの人達もあんまりわかってなかったみたいですけど死ぬ前の涼太さんの口振りだと水樹さんを嫌ったとは思えないんです」 「それは俺も思ったよ。『彼女の気持ちを知りたい』ってどういうことなんだろう?もし水樹さんが涼太さんと別れたくないって言ったら別れないつもりだったのかな?」 「でも水樹さんはずっと別れたくないって言ってたはずだし……全然、わからないです……」 やはり自分だけではなく奈緒も同じ考えのようだ。もしかしたら結城 涼太は水樹と別れたいと思っていなかったのかもしれない。 もしそうだったとしたら……どういうことになる? ジュンが目を閉じて考えようとしたその時、ドアがノックされる音がした。
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