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「メイドさん、事件当日の話って一体なんですか?もしかして俺達がまだ知らないことがあったとか……」
「知らないことは知らないだろうけど別に事件に関連することじゃなくてその日の洗濯物の話とか」
「洗濯物って……?全く関係なくないですか?」
「知りませーん。メイドは家事が忙しいのですご主人様ー。私が知っているのは事件の翌朝、つまり死体が見つかった日の朝に旦那様の洗濯物がなぜか多かったという事のみー」
「本当に全く関係ないじゃないですか!」
ちょっと期待した分、損した気分だ。
水樹の父親の洗濯物が多かった?ただ溜まってただけだろ!
「今、溜まってただけだろとか思いましたね。このワタクシが洗濯物を溜めるなんてあり得ない!旦那様が1日に2回、服を変えたのよ!」
メイドはまた嘆くふりをしながら顔を覆って言った。一方、ジュンは話がどうでもよすぎて怒りすら覚えていた。
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