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「なんてこった……
ナオちゃんゲームなんかしてる場合じゃない!ホラ、テレビ消して!電気も昼間は消さないと!」
ジュンは急に節約家になってしまったようでやりかけのゲームはもちろん、テレビ、電気、冷蔵庫などほとんど全ての電化製品の電源を切った。
「最近っていうか先生がいなくなってから一回も仕事してないですからねぇ……」
「確かに……ニート生活だったなあ。
でもなんで仕事が来ないんだろう。一郎さん結構テレビとかで名前売れてたみたいだけど」
「それはやっぱり…」
奈緒はやはり立地条件が悪すぎると言いたいのだろう。裏路地のゴミ置き場(チラシの山)の奥にある一見、廃ビルのような場所だ。
怪しくて一般人は近付かない。
『グギュルルル…』
「…ダメだナオちゃん。お腹減ってそれどころじゃない。とにかくその諭吉さんを連れて食べ物買いに行こう」
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