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「それにしても私、水樹さんの話は少し興味ありましたよー……
あんな大人しい感じの人がバンドとかでノリノリになってるところを見てみたいです」
「まあ俺も興味はあるかな。やけに水樹さんと独裁バッドエンドの人達の仲が良いと思ったらそう言うことだったのか」
「ですねぇ」
少しの間、沈黙が流れ時計が時間を刻む音がいやに大きく聞こえた。チラリと時計を見るともう18時だ。
外はすっかり真っ暗になっている。
「なんか今日はいろいろやった割に手掛かりが何も掴めなくて疲れたなぁ……
寒かったし風呂でも借りてこようかな」
「あっ!じゃあ私も!」
「いやいやいや!銭湯じゃないから男湯と女湯には分かれてないよ!」
「ちぇー……」
残念そうに着替えをしまう奈緒にくれぐれも自分が戻るまで風呂に来ないことを言い聞かせるとジュンは自分の荷物を持って部屋を出た。
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