第六章:一服

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「あ、そちらが浴場になります。男湯、女湯とありますんでお好きな方にお入りください」 「いやいや!男湯に入りますよ!」 「女湯で欲情しないんですか?」 「欲情と浴場をかけないでください」 メイドは少し微笑むと『それでは』と言い残して立ち去った。 (それにしても……男湯と女湯があるなら奈緒ちゃん連れてくれば良かったな。まさか2つに分かれているとは予想できなかったからなぁ……) まあいいかと男湯ののれんをくぐると、水樹の父親が険しい顔で脱衣所でタバコを吸っていた。 不機嫌そうな雪満を前にしてジュンのテンションは一気に最低ラインまで低下した。
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