第七章:閃き

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「このロープが巻き付いている根元の部分、ちょっとロープを外してみます」 ジュンが樹のそばに置いてある脚立に登りロープをほどくと、その部分だけ明らかにはげた枝が露わになった。 「これは……」 「人1人分の体重を吊り上げるんだから枝にも相当の力がかかる。だからはげてるんですよ!そしてこの脚立に乗ればロープを枝に巻き付けて縛ることも出来る。 これでまず“涼太さんを樹にぶら下げた方法”が明らかになりました……多分」 「でも……行きの分だけの足跡はどう説明するんですか?」 「それも考えたらすぐわかると思いますよ」
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