第七章:閃き

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「えぇ?」 水樹は間抜けな声を出して、しばらくあごに手を当てて考え込んでいたがパッとする答えが浮かばないらしく首を横に振った。 ジュンはそれを見て少し得意げに話し始めた。 「俺はやっぱりこの事件は他殺だと思うんです。第一、涼太さんが自殺するにしても水樹さんの屋敷で自殺する理由がないじゃないですか。 独裁バッドエンドの人達の話を聞く限り涼太さんは水樹さんを嫌ったりはしてません。だから嫌がらせだとかそういう理由でここで自殺はしない。ほかにこの屋敷で自殺するような理由もない。だから他殺。 ……ちょっと強引ですけどね」 「………」 ちらほら雪も降り出してきた。ジュンは息もつかずに話を続けた。
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