第七章:閃き

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「じゃあ他殺だということを前提として考えますが、涼太さんはどこで殺されたんでしょうか?」 「……どこで?それは……ううん、わからないです……」 「現場に残ってた足跡のことを考えればわかりますよ。足のサイズが涼太さんのものだったんですよね?」 水樹はよけいに混乱したような顔をした。 「確かに……彼はかなり足のサイズが小さいんですぐに彼だとわかったんですが……でもそれなら犯人はどうやって涼太の元に行ったんですか? 足跡は涼太のものしかないんですから犯人は宙に浮いてないと……」 「浮いてたんですよ、ある意味で」 「えぇ!?」 水樹はまたまた混乱したようですっかり目が泳いでいた。
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