第七章:閃き

9/11
前へ
/1017ページ
次へ
「今言ったように足跡は涼太さんのもの。だから犯人が現場に行くには地面に足をつけることは出来ない…… でもよく考えてみてください。一つだけあるんですよ。確実に相手の背後を取れて足跡すら残さない移動法が」 「そんな方法、……!ま、まさか……?」 水樹も気付いたようだ。 もしこの方法を使ったとするならあとは芋づる式に謎は解けていく。水樹も少しずつ謎が分解されていくのを感じているはずだ。 「相手の背後を取れて足跡を残さず移動する方法……それは“おんぶ”だと考えられます。では涼太さんが誰をおぶっていたか……それを明らかにする前に犯人はどうやって帰りの足跡をつけずに屋敷現場から離れたのか考えてみましょう」
/1017ページ

最初のコメントを投稿しよう!

5207人が本棚に入れています
本棚に追加