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場面は変わって雪満の部屋。
約束の時間通りに部屋に来ていた水樹はそわそわと時間を気にしながらジュン達を待っていたが我慢できなくなり自分の親を問いつめていた。
「……今、話したことは全てワタヌキさんの推理です。ですが話を聞いた今、私もそれが真実かもしれないと思うようになりました。
私はあなたを信じていたいんです。でももしワタヌキさんの考えが真実だというなら……素直に認めてほしいのです」
「あの探偵には期待していたのだが……買いかぶりだったかな?冷子、落ち着いてよく考えてくれ。私が涼太を殺す理由などないだろう?」
冷静な口調でそう言いながら雪満はメイドの運んできた紅茶を飲み干した。するとメイドはすかさずおかわりを用意する。
この時のメイドの動きは実に淡々としたものだった。
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