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「……く、くだらん。私が人殺しだと?根拠のないハッタリではないか!」
雪満は額に大粒の汗をかきながら言った。
「でも『殺していない』っていうのが嘘なら自然と……」
「そもそも、そのウソがわかる力というのが一体どういう証明になる!?君たちの虚言ではないか!そんな本当かどうかもわからない超能力まがいの力によって証明されたものが社会的になんの意味もないことに気付かんのかっ!?」
雪満は鬼のような形相でそう言うと肩で息をしながら額の汗を拭った。
「そ、それは確かにそうですけど……」
「もし私が人殺しだというなら言い逃れのしようがないような証拠を見せたまえ!君の推理は『こうかもしれない』という妄想に過ぎんじゃないか!」
「う……」
ジュンは雪満の言葉を否定できずにたじろぎ黙り込んでしまった。
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