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「なに?なんのはな……い、いや。
…………そ、そうだ!殺人犯にされるくらいなら少しの恥くらい何ともないな!
聞いたとおりだよワタヌキくん?まさか足を滑らせて池に落ちたなんて恥ずかしくて言えなくてね。
風邪をひいたのもそれが原因だ。隠していてすまなかった」
雪満はわざとらしく謝ってジュンに頭を下げた。
(な、なんだこのメイド!あいつを庇うのか!?どういうつもりだよ!)
ジュンは慌てて奈緒を見る。奈緒は首を横に振るとジュンにだけ聞こえるように囁いた。
「雪満さんはウソついてますけど……あのメイドさんはウソついてないみたいです……」
「え!?2人とも同じ事言ってるのに片方はウソで片方は本当?……あ」
ジュンはまさかと思い、メイドの方を見た。ジュンの視線に気付いたメイドは一瞬微笑んだような気がしたがすぐに無表情に戻った。
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