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「ですから!安心してください!探偵が帰れば私が責任をもってこの証拠を隠しますから!誰もこの証拠に触れなくなるんです!……と言いましても脅迫では私が逮捕されてしまいます。
そ・こ・で!この携帯、売ります。探偵さま、どうです?今なら3000円でお売りしますが」
「え?あ……じゃあ……買います」
思わぬ超特価にジュンは財布を開いてみた。財布の中にはちょうど千円札が三枚。ジュンは訳も分からず3000円を差し出す。
「ま、待て!なら私はもっと出す!携帯を譲れ!」
雪満がそう言うとメイドはあごに手を当てて答えた。
「旦那様には……そうですね。この屋敷と会社の運営権、その他全ての財産を現金に換えたモノでお売りしましょう」
それを聞いた雪満は思わず固まって冷や汗が一滴、頬を流れ落ちた。
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