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「なんやねん?」
起き上がってから、自分を凝視する誠侍に、英二は怪訝な表情を浮かべる。
「いや、すまない。ちょっと…な」
「そかそか、何かあったんやな。あんさん、名前は?」
謝罪をし、俯く誠侍に対し、英二は明るく振る舞っていた。
「森岡…誠侍だ」
「なんか、カッコええ名前やな~。わいは、大山英二いうねん。よろしゅうな、セージ」
そう言って、英二は手を差し延べてきた。
誠侍は、それに応えるも、目を丸くし、驚きを隠せなかった。
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