過去を疼かす者達

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「何見とんねん!この、ドアホ!!」 ドゴッ …。 女子は平伏す英二の顔面目掛けて、蹴りを喰らわす。 そして、女子の足の裏が英二の顔面に見事に決まる。 「…大丈夫か?」 「えーってえーって、丈夫なんが取り柄やから」 「…そ、そうか」 呆気にとられる誠侍には、そう答える事しかできなかった。 「それよりセージ、ウチと話そや。あ、自己紹介まだやったね。ウチは、摂津凪[せつ なぎ]やで、よろしゅうね」 そう言って、凪は握手を求める。 また似たような名前か…。
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