目覚め

7/8
前へ
/578ページ
次へ
「初めまして、坊や達。私は、蛇神要[へびかみ かなめ]っていうの、よろしくね。でも、本当2人ともかわいらしいわ。食べちゃいたい」 ジュル 蛇神は喋り終わると、舌を出して唇を舐めた。 うっ…なんだこいつ。 「で、政府軍の高官様が何の用だ?」 引いている誠侍を横目に、沼田が皮肉を言う。 「あら?私、政府軍って言ったかしら?」 「言わなくてもわかる。森岡の見舞いに来るのは、俺か政府の奴らだけだからな」 この2人…絶対反りが合わないな。 誠侍は、ほんの少しのやり取りで、沼田と蛇神の性格が合わない事を感じとった。
/578ページ

最初のコメントを投稿しよう!

620人が本棚に入れています
本棚に追加