第一章(1)-星詩-

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そして、こうも言った。「例え能力を持たずに生まれてきたとしても、日常には有り得ない場面から、全てが始まる事もある。」と。 学「ハッ、夢か…。夢にしては、味気ない夢だったな。」 学は時計を見た。時刻はちょうど7を指そうとしていた。 学「仕方ねぇ、起きるか!今日は遅刻する訳にもいかねぇし。」 そう、今日は彼にとって旅立ちと別れの日、[卒業式]である。 まさかこの日を境にして、自分自身の前に避けようもない宿命が、立ちふさがろうとは、彼自身しるよしもない。
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